丸さんの医療コラム

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潰瘍性大腸炎

 潰瘍性大腸炎-という病気がある。同じ消化器病のクローン病と合わせて「炎症性腸疾患」とも呼ばれる。厚労省の特定疾患(いわゆる難病)に指定されている。

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 潰瘍性大腸炎は1859年、イギリスで初めて報告された。わが日本国は幕末、安政の大獄やら桜田門外の変が起きたころだ。クローン病は、1932年にアメリカのバーナード・クローン博士が報告したのでこの名がついた。どちらもまだ原因はわかってない。
 元来白人に多く、日本人にはまれな病気だったが、近年、急激に増えている。現在の患者数は、潰瘍性大腸炎が約7万人、クローン病が約2万人。いま旬の男、安倍晋三総理大臣も患者の一人であるらしい。清和会(森派)関係者がこう話している。
 「安倍先生の持病は『潰瘍性大腸炎』です。過労、ストレスば禁物で脂肪食も厳禁。安倍先生も夜の会合には遅れていったり、はやく抜けたりして、食べ過ぎないように注意しているようです」(週刊文春2003年10月9日号)
 潰瘍性大腸炎は、大腸全体がただれる病気。腹痛が生じ、粘液と血が混じった粘血便が出る。治ったようにみえても、春先や秋によく再燃するので「大腸粘膜の風邪のようなもの」といわれる。
 精神的ストレスが引き金となることが多いから、過労やストレスはなるべく避けたほうがよい。しかし、食事内容によって病気がよくなったり悪くなったりすることはまずない。「脂肪食厳禁」は、クローン病のほうだ。
 「うまくコントロールすれば、ほとんどの人が日常生活に支障はないし、治療法も進んでいます」と専門医は保証する。ただ重症化すると、再燃を繰り返し、栄養失調に陥る。大腸を切除しなければならないこともある。
 潰瘍性大腸炎は大腸だけがやられるが、クローン病は、口から腸までの消化管のあちこちに炎症が飛び火する。胃にも食道にも口の中(口内炎)にも起こる。突然の腹痛を虫垂炎と誤診されることもある。
 原因がわかってないので根本療法はない。症状を解消・軽快させる対症療法が主体になる。炎症を抑える薬や、免疫抑制剤などを用い、腸に穴が開いたり、狭くなったりしたら外科手術が行われる。
 食事内容がとても重要。普通の食事をしていると炎症が起こりやすい。特に脂肪がよくないことがわかっている。ファーストフードは食べないよう指導される。
 成分栄養剤(アミノ酸)療法が効果的で、「成分栄養剤を用いた栄養療法を行っていれば、ほとんどの患者さんが入院することなく、社会生活ができます」と、専門医は話している。
 潰瘍性大腸炎もクローン病も遺伝する病気ではない。遺伝とか妊娠・出産についての心配は全くいらない。優秀な人が多く、平均寿命も普通の人と変わらない。
 米国第34代大統領アイゼンハワーは、五九歳のときにクローン病を発症したが、そのあと、軍の最高司令官になり、大統領に選ばれ、2回の手術を受けながら再選され、退任後、79歳で亡くなった。死因はクローン病ではなく、心筋梗塞だった。
 ここのところの、自民党の復党問題はストレスだろう。安倍総理はお元気だろうか?

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