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<title>丸さんの医療コラム</title>
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<tagline>医療ジャーナリスト・丸山寛之さんの医療・健康コラムです。「健康診断・血液検査結果と数値の見方ガイド」が提供いたします。</tagline>
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<title>熱中症</title>
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<summary type="text/plain">　暑い！暑い！気象庁はナニをやってるんだ！少しは涼しくしたらどうなんだ！なんて、...</summary>
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<name>hiro</name>

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<![CDATA[　暑い！暑い！気象庁はナニをやってるんだ！少しは涼しくしたらどうなんだ！なんて、暑さにいかれて冗談のデキもいまひとつだが、とにかく暑い！<br>
　東京消防庁によると、最高気温が三一度を超えると熱中症患者が増え始め、三四度以上になると急増する。その発生率は高齢者ほど高く、七十代は六〇歳以下の約二倍、八十代では一〇倍にもなるという。<br>
]]>
<![CDATA[　むろん、若いからといって油断はできない。炎天下のゴルフなどで水分補給を怠ると体温のバランスが崩れ、車でいえばオーバーヒート状態になる。ゴルフに熱中して熱中症になっちゃつまらない。熱中症は、症状の軽い順に「日射けいれん病」「熱痙撃」「熱疲労」「熱射病」に分けられる。<br>
　いちばん軽い日射病は、暑い日差しの下にいるうちに気持ちが悪くなり、頭がボーッとして、頭痛やめまい、吐き気などが起こる。涼しいところに移り、水分を補給し、おでこに冷たいタオルなどを当てて冷やし、一時間も横になっていれば、回復する。<br>
　熱痙攣は、日射病の症状に加えて、足や腕などの筋肉に痛みを伴うケイレンが起こる。大汗のせいで電解質(水に溶けると電気を通し「イオン」に変わる物質。ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)が失われるためだ。<br>
　熱疲労は、脱水状態のため体の熱を放散しきれず「うつ熱状態」に陥り、体温が上がり、血圧が下がり、脈が早くなる。意識が薄れる「意識障害」もみられる。<br>
　熱射病は、熱疲労よりさらにうつ熱が進み、体温は四〇度を超える。汗が出なくなり、皮膚が紅潮し、乾燥する。意識障害も重く、昏睡に陥る例も少なくない。死が差し迫っている状況だ。超緊急に集中的救命治療をしなければならない。熱痙攣や熱疲労なら一般病院でもいいが、熱射病の場合は、一刻を争って救命救急センターへ運ぶべきだ。<br>
　救急車を待つ間にやることは、涼しい場所で、できるだけ体温を下げる。これに尽きる。<br>
　木陰や冷房の効いた部屋など涼しい、平らな場所に寝かせ、襟元のボタンやズボンのベルトなどは緩めてあげる。<br>
　体温を下げるには、動脈が皮下の近くを走っているところ(首の横、わきの下、足のつけ根)を冷やすのが効果的だ。冷たいタオルや氷嚢を当てるか、水をかけたあと、湿ったタオルをのせて、ウチワであおいで風を送ってもいい。<br>
　絶対にやってはいけないのは、昏睡状態の人に水を飲ませようとすること。無理に飲ませると、窒息する恐れがある。<br>
　熱中症は、戸外でだけ起こるとは限らない。お年寄りや乳幼児などは、車の中や閉め切った室内でも起こることがある。<br>
　乳幼児は自分で症状を訴えることができない。泣いているようならまず安心だが、ぐったりしていたら、すぐお医者さんに診てもらおう。<br>
　暑い日の運動や作業のさいは、帽子をかぶり、適度に休憩し、早め早めに水分をとろう。ただし、水には電解質がほとんど含まれてない。スポーツドリンクのようなイオン飲料がいい。<br>
　昔、重労働をする人が、塩をなめなめ水を飲んだのは、電解質を補う知恵だったわけである。<br>
（「信用組合」2003年７月号掲載）]]>
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<title>祝婚の辞</title>
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<issued>2007-06-03T13:53:18Z</issued>
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<summary type="text/plain">　婚礼に招ばれて、行った。披露宴のスピーチは、新郎側・新婦側それぞれ三名、クジ引...</summary>
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<![CDATA[　婚礼に招ばれて、行った。披露宴のスピーチは、新郎側・新婦側それぞれ三名、クジ引きで決まる趣向だった。いいアイデアだと感心し、自分に当たる気づかいはまず無用だろうと安心し、美味さまざまの口果報を楽しんでいた。冷えたビールが滅法うまかった。<br>
　だが、好事魔多し、人生一寸先は闇、寝耳に水、青天の霹靂、泰平の眠りをさます蒸気船……である。新郎が、箱の中から取り出した二つ折りの紙を開いて、告知したのが、わが名であったから、いやもう大いに周章狼狽した。<br>
]]>
<![CDATA[　「ええッ！　そんなバカな！」<br>
　アワを食い、うろたえている手にマイクを渡されてしまった。<br>
　こんなとき、慌てず騒がず、人生訓の一つも弁ずることができたらどんなにいいだろう。これだから人間、不断の修養が大事だと思うのだが、いまごろ気づいても手遅れである。しどろもどろ、なにをしゃべったか、ほとんど覚えていないけど、醜態をさらした自己嫌悪だけはしっかり残っている。<br>
　―というわけで、はなはだ場違いながら、ここでスピーチのやり直しをさせてください。<br>
　晋一郎君、登美枝さん、おめでとう。今日は「みどりの日」、以前は「天皇誕生日」でしたが、あなた方にとってはさしづめ「ばら色の日」で「幸福誕生日」であるでしょう。でも、この会場には、あなた方よりももっと深く豊かな幸福感を噛みしめている方が、四人おられる。言うまでもなく、あなた方のご両親です。<br>
　親というのは―そのうち、あなた方も必ず実感することになるでしょうが―子どもさえ幸せであれば、自分もこの上なく幸せでいられるという無私無欲的愛情の持主で、そうした単純な精神構造は古来「親バカ」と形容され、俳聖芭蕉にも、親馬鹿とわが名呼ばれん五月晴　という名句がある―というのはウソだけど、そんなご両親に、こんどはあなた方が恩返しをする番、親孝行をする番です。<br>
　何を、どうしたらいいか。じつに簡単なことで、二人が力を合わせて明るい幸せな家庭をつくり上げさえすれば、よい。それがそのまま親孝行になるのです。<br>
　それにはカネやらなにやら先立つ条件もあるだろうが、なんといっても最も基本的な必要条件は、健康でしょう。<br>
　その点、登美枝さんは臨床検査技師。愛情プラス知識の相乗効果が目に見えるようですが、一つ気がかりなのは「頭のいい女性は料理が巧い」ということ。料理がうまければ、どうしても食べ過ぎてしまい、結果、肥満を招くことになるのは避けられぬ運命です。<br>
　肥満が健康の大敵であるのは、あれこれあげつらうまでない常識で、昔は「貧乏、肥満なし」などと言われましたが、当節は「貧乏デブ」も結構多くて、現にいま、その実物見本がマイクを持って立っているのを、みなさん、ご覧になっているわけでして……。健康のため食べ過ぎにはくれぐれも注意しましょう。<br>
　ところで、私は昔、夕刊新聞の文化部記者だったとき、石原裕次郎・北原三枝の結婚式を取材したことがあります。今日、登美枝さんは二度「お色直し」をされましたが、北原三枝さんはお色直しなし。披露宴の間、ずっと文金島田に打ち掛け姿のままでした。スターでさえそうだったのですから、庶民の場合は推して知るべし。昭和３５年はまだそういう時代でした。<br>
　あのころに比べると、不況とはいえ、今の日本人は格段に豊かな生活を手に入れています。お互い、元気だしましよう。<br>
　それにしても、晋一郎君、ウマくやったなあ。おめでとう！<br>
（「信用組合」2003年６月号掲載）]]>
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<title>トントン「トンカチ健康法」―足裏のツボ</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.21kenko.com/marusan/2007/05/post_20.html" />
<modified>2007-05-05T14:36:05Z</modified>
<issued>2007-05-05T14:34:08Z</issued>
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<summary type="text/plain">　５月の声を聞くと、毎年1度は思い出す詩がある。 　ふらんすへ行きたしと思へども...</summary>
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<![CDATA[　５月の声を聞くと、毎年1度は思い出す詩がある。<br>
　ふらんすへ行きたしと思へども/ふらんすはあまりに遠し/せめては新しき背広をきて/きままなる旅にいでてみん<br>
]]>
<![CDATA[　―というスタンザではじまる萩原朔太郎の詩「旅上」である。フランスがあまりに遠いことにおいては、不肖マルヤマの現在も、昭和初年の大詩人並みであるが、ともあれ、詩はこうつづく。<br>
　汽車が山道をゆくとき/みづいろの窓によりかかりて/われひとりうれしきことをおもはむ/五月の朝のしののめ/うら若草のもえいづる心まかせに<br>
　―どうですか。じつに旅情しきりにそそられるようではありませんか。<br>
　詩人は新しい背広を着て、どうやら夜汽箪に乗ったものらしいが、先年物故された考古学者、樋口清之先生は、旅に出るとき必ず鞄にカナヅチを入れた。しかし、行先が奈良のばあいはその必要はなかった。定宿の日吉館に愛用の1丁を預けてあったからだ。<br><br>
　いったい、そんなものを何に用いたのか？　硬くなった石頭を叩いた。失礼。毎晩、就寝前に足の裏をカナヅチで叩くのが、先生の少年時代からの習慣であり、唯一の健康法であった。<br>
　寝床の上にあぐらをかき、足の裏の土踏まずのところを、トンカチでトントン……と10分間くらい両足交互に叩く。すると、足がポーッと温かくなり、熟睡できる。<br>
　「風邪気味のときなど、いつもより念入りに時間をかけて叩くと、熱い湯に入って汗を出すのと同じ効果があるようです。食べ過ぎて腹が張っているときも、これをやるとスッとらくになる。自己暗示かもしれないが、足の裏のひびきが内臓に伝わって腸の蠕動が促されるような気がします」と、先生は話しておられた。<br><br>
　東洋医学の専門家に聞くと、それには十分理由がある。足の裏の土踏まずのへりには、「湧泉」というその名のとおり、生命の泉を湧き起こすツボがある。<br>
　湧泉を刺激すると、全身の皮膚や筋肉、靱帯など体の軟部組織の血流が促進され、その柔軟性、弾力性を保たせ、体の運動機能を高める。結果、全身の血液環がよくなり、内臓の働きが盛んになる。毎日習慣的に続けることの健康効果は計りしれない。<br>
　樋口先生は、ご母堂(奈良女子高等師範学校第1期生であった由)からこのトンカチ健康法を教わったと言っておられた。<br><br>
　樋口清之先生。歴史をたんなる知識に終わらせず、現代との接点を模索しながら、「なぜ」と問いかける姿勢を、終生持ち続けた。ベストセラー『梅干と日本刀』はその一つの所産といえる。平成９年２月、急性腎不全のため逝去。88歳だった。]]>
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<title>冷え取り安眠入浴法（半身浴の効果）</title>
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<modified>2007-04-25T01:40:43Z</modified>
<issued>2007-04-25T01:38:01Z</issued>
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<summary type="text/plain">　18世紀初頭のオランダにブールハーフェなる天下に隠れもない名医がいた。いくら名...</summary>
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<![CDATA[<p>　18世紀初頭のオランダにブールハーフェなる天下に隠れもない名医がいた。いくら名医でも寿命には勝てない。病名は不明だが、70歳ばかりで没し、いかなる理由でか、遺産が競売されることとなった。</p>]]>
<![CDATA[<p>　競売品のなかに1冊の本があった。手づくりの書物がしっかり封印され、表紙に「医学の無類で最も深い秘密」とある。この手稿本を1人の医者が非常な高値で落札した。さあ、なにはともあれ当代随一の名医が書き遺した「医学の秘密」である。なにか画期的な難病の治療法か、不老長寿の妙薬の処方か、さぞかし貴重な学殖知識が述べられてあるに違いない。</p>
<p>　ふるえる指で封印を切り、開いてみたら、なんと、どのぺージも真っ白けのままではないか。いや、第1ぺージだけに、大きな文字でこう書かれてあった。「頭を冷やし、足を温かくし、体を窮屈にするな。そうすれば、お前は、すべての医者をあざ笑うことができるだろう」</p>
<p>　真偽はともかく、これはよくできた健康説話である。頭を熱くしない、足を冷やさない、窮屈な衣服を着ない、どれも健康法の基本的な心得である。むろん「頭を冷やし、足を温かくし」を、われらの常套句に直せば「頭寒足熱」であります。</p>
<p>　人間の体は、上半身は温度が高く（心臓を中心に37度前後）、下半身は低い（足先は31度以下）。このような体温の上下差は、全身の血液循環を悪くする。血液循環が悪くなると、動脈からは十分な酸素や栄養が送られてこない。静脈からは炭酸ガスや老廃物がスムーズに出ていかない。そうした状態が長く続くと、しだいに体調が低下し、本格的な悪化（つまり病気）を招くことになる。</p>
<p>　それゆえ、病気を防ぎ、病気を治し、からだを健康に保ちたいならば、まず体温の上下差を解消し、下半身の冷えてない状態をつくらなければいけない―という「冷えとり健康法」を提唱するのは、名古屋市近郊に住む進藤義晴医師（元小牧市民病院副院長）。その進藤先生が、体の冷えを効果的にとる最上の方法として推奨するのが「半身浴」である。（ちなみに、この「半身浴」というコトバ、健康雑誌『壮快』が、進藤式冷えとり健康'法を紹介したさいの造語だ）。</p>
<p>　毎日、みぞおちから下の半身を、ぬるめの湯（体温より少し高い程度）に、20～30分間つける入浴法を励行すれば、全身の血行がよくなり、心身のしこりがほぐれ（つまりストレスが解消）、いろいろな症状や病気が軽快、体調がめきめきよくなる。</p>
<p>　就寝前に行えばぐっすり安眠間違いなし。名古屋のブールハーフェはそう教えてくれたのだった。</p>
　で、その日の夕方―。新幹線に乗る前に食事をとったレストランのテレビで、「新しい年号は『平成』です」と、墨書した半紙をかざす故小渕氏を見たことを憶えている。、だから不肖マルヤマの半身浴歴は、平成の世と同時に始まったわけで、いまどうやら元気でいられるのは、あるいは少なからずそのおカゲなのかもしれない。]]>
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<title>マゴワヤサシイ栄養食</title>
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<modified>2007-04-09T02:41:09Z</modified>
<issued>2007-04-09T02:38:55Z</issued>
<id>tag:www.21kenko.com,2007:/marusan//2.123</id>
<created>2007-04-09T02:38:55Z</created>
<summary type="text/plain">　「自分の健康が管理できないような人は、何事も成し遂げられないだろう」 　言うて...</summary>
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<dc:subject>100医療コラム</dc:subject>
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<![CDATA[　「自分の健康が管理できないような人は、何事も成し遂げられないだろう」<br>
　言うてくれるではないか。ライナス・ポーリングの言葉である。<br>
]]>
<![CDATA[　ライナス・力ール・ポーリング。1954年にノーベル化学賞(「化学結合の本性ならびに複雑な分子の構造に関する研究」による)を、63年に同平和賞(「原爆禁止と平和運動の推進」による)を受けたアメリカの物理化学者である。<br>
　もっとも、化学オンチで平和ボケの不肖マルヤマが、ポーリングの名を初めて知ったのは、彼が70年に発表した「ビタミンCと風邪」説によってです。<br>
　「ビタミンＣをどっさりのめば、風邪をひかない。ひいてしまった風邪もすぐ治る」<br>
　一言に縮めるとこうなる「ビタミンＣ大量摂取の勧め」はたいへんな反響を呼び、ビタミンCの世界的ブームを引き起こした。<br>
　「ビタミンCを多量にとれば、健康で幸福な人生を少なくとも25年は延ばせる」<br>
　そう言ったポーリングは、自説を証明するように矍鑠たる老年の日々を送り、1994年、93歳の生涯を閉じた。<br>
　むろん、これには遺伝素因をはじめさまざまな要因が絡んでいるわけで、ビタミンＣさえどっさり服用すれば、だれでも同じように元気に長生きできるというものではないだろう。また、西洋人のなかでも大男に属するポーリングの用量（1日18グラム＝なんと一般的な所要量の300倍である）は、日本人にはいくらなんでも多すぎるだろう。<br>
　ところで、ポーリングの「分子矯正医学」（これまた一言に縮めると、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素をバランスよく摂取することで、体内の分子レベルの欠陥を矯正、病気を治し、健康を増進しようという説）とよく似た理論を提唱した日本人がいる。「分子栄養学」の三石巌博士である。<br>
　三石博士もやはり「メガ・ビタミン主義者」で、毎日、ビタミンＣを1.5グラム（これでも所要量の25倍だ）服用。平成9年、95歳の天寿を全うされるまで科学教育家として盛んな啓蒙活動を続けられた。<br>
　いま、分子栄養学の第一人者は山田豊文・杏林予防医学研究所所長だろう。落合博満、アントニオ猪木、小川直也、佐竹雅昭、美川憲一……といった人たちの健康・栄養指導でも知られる山田さんが、日常の栄養食として勧めるのが、次の7品目。<br>
　マメ＝小豆、えんどう、大豆などの豆類、豆腐、納豆、きな粉、味噌。<br>
　ゴマ＝アーモンド、ごま、ナッツ類。<br>
　ワカメ＝こんぶ、わかめなど海藻類。<br>
　ヤサイ＝野菜、果物。<br>
　サカナ＝魚介類。<br>
　シイタケ＝しめじ、しいたけ、まいたけなど、きのこ類。<br>
　イモ＝じゃがいも、さといも、さつまいもなど。<br>
　「マゴワヤサシイ」と覚えるとよいそうである。<br>
]]>
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<title>超格安・超安全な万能薬－水</title>
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<modified>2007-04-01T22:41:50Z</modified>
<issued>2007-04-01T22:38:08Z</issued>
<id>tag:www.21kenko.com,2007:/marusan//2.121</id>
<created>2007-04-01T22:38:08Z</created>
<summary type="text/plain">　「脆弱な頭部をもつ者は、優れた飲み手ではあり得ない。酔いが苦しめる度合いが強い...</summary>
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<dc:subject>100医療コラム</dc:subject>
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<![CDATA[　「脆弱な頭部をもつ者は、優れた飲み手ではあり得ない。酔いが苦しめる度合いが強いからである」<br>
　昔、この言葉に初めて出会ったときは、思わず声を発して笑った。言うまでもなく自潮の笑いである。事態は、いまもあまり変わってはいない。<br>
]]>
<![CDATA[　やわな酒飲みにはなかなか辛辣なこの警句は、ヒポクラテスの『空気、水、場所について』に出ている(岩波文庫『古い医術について』収録)。<br>
　この論文、ひとくちに言って、自然環境に関する最古の医学的考察であるが、このなかでヒポクラテスは、「水の健康におよぼす影響は非常に大きい」と、いろいろな例を挙げて説いている。今回は水の話です。<br>
　古今亭志ん生が、ひどい貧乏暮らしをしていたころ、家族のだれかが風邪かなにかで寝込んでしまった。医者を呼ぶどころか、売薬を求める金さえない。閉口した志ん生は、言ったそうである。「水でも飲んでみな。病気もちッたぁ薄まるだろう」<br>
　いかにも志ん生らしいエピソードで、笑いながら感服するのだが、水は、たしかに病気を薄めるのである。アメリカの生理学者も言っている。「水は副作用のない素晴らしい“万能薬”である。鎮静剤、解熱剤、利尿剤、強壮剤、催眠剤として、おだやかで確実な効果が、水にはある」(シモン・バルーク『近代医学における水の用法』)。<br>
　人間は、なにも食べなくても水さえ飲んでいれば普通、3～4週間は生きていられる。が、水を一滴も飲まなかったら4日ともたない。体内の老廃物を排泄する尿も、体温の調節をする汗も、もとは水だ。体の水分が不足すると、こうした体の生理作用のバランスが崩れ、体調がおかしくなる。<br>
　心筋梗塞や脳梗塞などが朝、起こりやすい最大の一因も、水分不足。睡眠中の発汗や不感蒸散によって血液が濃縮し、血栓ができ、血管が詰まりやすくなるためといわれる。これを防ぐため夜寝る前と、朝の起き抜けにコップ１杯の水を飲むことを、循環器の専門医は勧めている。<br>
　朝、起き抜けに水を飲めば、（１）目覚めがスッキリする。（２）血液の粘りをへらす。（３）便通を促す。（４）食欲がでる。（５）水の味で体調がわかる（体調がよければ水がうまく、わるいとうまくない)。まさに健康は朝１杯の水から―というわけである。<br>
　イライラするとき、腹が立つとき、冷たい水をゆっくりと飲めば、気持ちが落ち着き、不安がやわらぎ、平静さが回復する。こんなに安くて、安全で、よく効くトランキライザーなんて滅多にあるものじゃない。――というところで腰折れ一首。<br>
　世の中はなにやらかにやらありまして年寄りなれど冷や水を飲む<br>
]]>
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<title>畳１枚簡単体操「真向法」</title>
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<modified>2007-03-18T14:18:31Z</modified>
<issued>2007-03-18T14:16:23Z</issued>
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<created>2007-03-18T14:16:23Z</created>
<summary type="text/plain">　痛友─。このいささか奇妙な造語を初めて知ったときのことはよく覚えている。 ...</summary>
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<![CDATA[　痛友─。このいささか奇妙な造語を初めて知ったときのことはよく覚えている。<br>
]]>
<![CDATA[　取材先の、痛風治療の専門医、御巫清允→自治医大教授く（当時）の部屋に置かれてあった「痛風友の会」の会員誌を開いてみたら、編集後記に「痛友鈴木俊一氏の東京都知事当選をお祝いします」とあり、新都知事の長年の痛風歴と模範的患者ぶりを、教授から聞かされたのだった。<br>
　年表を見ると、鈴木・元都知事の初当選は昭和54年4月だから、以来４半世紀近い歳月が流れたことになる。その間、鈴木氏は都知事4選を果たし、元気旺盛な日常生活の一端を当時のの週刊誌が伝えている。それによると、「毎朝、小1時間のエクササイズ」は「真向法体操なる4種類のス↑レッチ運動を各10回」に始まり、鉄アレイ、バーベル、エアロバイク、鉄棒、ストレッチャー、牽引器などを使うハードトレーニング。<br>
　「仕上げは青竹を踏んでボケ防止」。「力士のように開脚したまま前屈し、胸を床につける芸当など朝飯前」だという(『週刊文春』平成14年5月2日号)。いやはや、ただただ驚き、呆れ、脱帽するしかない。恐るべき明治人、鈴木翁の健康法の核は「真向法」と、みた。<br>
　真向法は、畳１枚の広さがあればできる健康体操である。何の道具もいらない。誰でもすぐ覚えられる。次のような4つの簡単動作の組み合わせである。<br>
　第1動作　尻を床につけて座り、あぐらをかくように膝を折り、両足の踵を合わせる。両手で足をつかみ、背筋を伸ばし、「フーッ」と息を吐きながら上体を静かに前へ倒していく。倒せるところまででよい(以下の動作も同じ。けっして無理はしないこと)。これを10回繰り返す。<br>
　第2動作　両脚をそろえて前へ伸ばす。息を吐きながら上体を前に倒す。やはり10回繰り返す。<br>
　第3動作　両脚を150度ほど広げる。力士がやる「また割り」に似ている。150度開けない人は開けるだけで結構。息を吐きながら上体を前に倒す。これも10回。<br>
　第4動作　正座し、足を尻の幅だけ開き、そこに尻を落とす(この座り方を「割座」という)。膝が痛くて尻を落とせない人は、2つ折りにした座布団を尻の下に敷くとよい。そして、手を後ろにつきながら、上体をゆっくり後ろに倒す。両手を頭上へ伸ばし、1分間、深呼吸をする。この第4動作は繰り返さない。折った膝を伸ばして、起き上がる。<br>
　以上、4つの動作を合わせて約3分。毎日、朝夕2回やると、腰が柔らかくなり、筋肉や血管が延びて血行がよくなり、体が生き生きしてくる、という。「日ごろ使う筋肉の逆の筋肉を刺激するこの体操は、全身のバランスをとるうえで大変好ましい。ただし、背骨が曲がっているなど骨格に異常がある人は、医師と相談してから始めてほしい」と、予防医学の専門家は話している。<br>
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<title>涙の効用</title>
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<modified>2007-03-18T07:00:59Z</modified>
<issued>2007-03-18T07:00:00Z</issued>
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<summary type="text/plain">　古い話だが、外務大臣だったときの田中真紀子さんが自民党幹部との会談後、涙を流し...</summary>
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<![CDATA[　古い話だが、外務大臣だったときの田中真紀子さんが自民党幹部との会談後、涙を流しながら反論。それについて小泉純一郎前首相が「涙は女性の最大の武器というからね」と発言、ちょっと揉めたことがあった。あのとき思い出したことばがある。<br>
]]>
<![CDATA[　「女子の涙は勝利なり。男子の涙は降伏なり」という長谷川如是閑の警句だ。明治、大正、昭和を通じてのジャーナリスト、自由主義評論家としての業績で戦後最初の文化勲章を受けた人である。<br>
　ああいうなかなかの大人物でさえ「女子の涙」に悩まされることがあったのだろう。「勝利なり」の一語に無量の思いが込められているようで、なんだかおかしい。<br>
<br>
　もっとも、医学的には「男子の涙」もけっして「降伏」とばかりは言えない。<br>
　米国精神医学研究所のウイリアム・フレー博士によれば、「泣くことは精神の緊張をやわらげるだけでなく、その涙の中に体からの有害物質が排出される」そうである。その説の根拠はこうだ。<br>
　人の体には鼻や口を通じてさまざまな有害物質が入ってくる。体内でも活性酸素とか過酸化脂質といった有害物質がつくられる。関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、重症筋無力症など自己免疫疾患の原因物質も、体の中でつくられる。そうした有害物質は、血液にまじって体の中を流れる。当然、涙の中にも入っている。<br>
<br>
　涙は、目じりの近くの涙腺からいつも微量ながら分泌され、目をうるおし、目の乾燥や細菌感染を防いでいる(その涙の分泌が減ったり、蒸発し過ぎたりして、目が乾いてしまう症状がこのごろはやりのドライアイだ)。そして、目頭に近い涙点から鼻涙管という細い管を通って鼻の中に落ちる。<br>
　泣くときは、涙の分泌量がいっぺんにどっと増えるため、涙の出口の涙点からの排出が間に合わなくなり、まぶたのせきを乗り越えてあふれ出てしまうわけだ。<br>
　涙の成分の約98％は水分で、残りはナトリウム、カリウムなどのほか、アルブミン、グロブリンといったたんぱく質である。<br>
　ところが、この涙の成分が、交感神経が刺激されるのと、副交感神経が刺激されるのとでは微妙に変わってくる。<br>
　副交感神経の場合は、カリウムが多く、苦い涙になるが、交感神経の場合は、カリウムが少ないため、ややからい涙になる。このことは以前から実験的に確かめられていたが、フレー博士によれば、なぜ泣くかによっても涙に含まれる化学物質の構成が違ってくる。<br>
<br>
　たとえば、感情的な涙は、痛くて泣く場合や笑いすぎて流す場合に比べて、たんぱく質の濃度が高く、体内の有害物質が多く流れ出るのだそうだ。<br>
　「男泣きはみっともない、などとやせ我慢をしなければ、胃潰瘍や心臓病になる男性はぐんと少なくなるだろう。男も、女・子供のように泣こう」と勧めている。<br>
<br>
　少し補足すれば、痛み緩和（ペイン・クリニック）の専門医は、泣くことによる鎮痛効果を実証しているし、前回の「笑いの効用」で紹介した日本医大の吉野慎一教授も、こう話している。<br>
　「中高年になると、家庭や仕事でストレスが増え、肉親や友人の死や病気なども経験するようになります。その悲しみを軽減するには、よく眠り、泣き、笑うことです」。]]>
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<title>ぎゅっ…ストン「肩こり解消法」―操体法から</title>
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<modified>2007-03-11T11:18:43Z</modified>
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<summary type="text/plain">　「肩が凝る」という形容は夏目漱石に始まるそうだ。『門』(明治43年＝1910)...</summary>
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<![CDATA[　「肩が凝る」という形容は夏目漱石に始まるそうだ。『門』(明治43年＝1910)に、主人公の宗助が、妻の御米(およね)の肩を指圧するこんな場面がある。「指で圧して見ると、頸と肩の継目の少し背中へ寄つた局部が、石の様に凝つてゐた。御米は男の力一杯にそれを抑えて呉れと頼んだ。宗助の額からは汗が煮染み出した。それでも御米の満足する程は力が出なかつた」<br>
]]>
<![CDATA[　それ以前は「肩がはる」(樋口一葉『ゆく雲』)といった表現しかなかった。だからやや強引だが、「肩こり」は漱石の造語としていいのではないだろうか。「肩こり」にピッタリ合う単語は、英語やドイツ語やフランス語にはないらしい。言葉がないくらいだから、そもそも肩がこるという症状が欧米人にはないらしい。<br>
　ところが、厚生労働省の国民生活基礎調査によると、病気やけがなどの自覚症状のうち、女性では1位、男性でも腰痛に次ぐ2位が、肩こりである。日本人は肩こり民族である。このことは日本人の国民性を考察するヒントのひとつになるかもしれない。<br>
　肩こりは、「単純性(筋肉疲労)」「症候性(頸椎と肩関節の疾患)」「関連痛(内臓疾患や耳・鼻・目・歯などのトラブル)」「心因性(うつ病や自律神経障害)」の4つに分類される。圧倒的に多いのは単純性肩こりだ。デスクワークなどで同じ姿勢を続けたり、偏った方向にだけ手や腕を動かしたり、根を詰めたりしたときに起こる。<br>
　そんなとき、首の後ろから肩、背中にかけての大きな筋肉(僧帽筋)では血のめぐりが悪くなり、老廃物がたまる。老廃物は末梢神経を刺激し、こりや痛み、張りが生じる。<br>
　これによく効く簡単な即効療法がある。<br>
　首をすくめるように両肩をぎゅっと持ち上げて、一呼吸したあと息を吐くのと同時に肩の力を抜き、ストンと落とす。ぎゅっ、ストン、ぎゅっ、ストン、ぎゅっ、ストン……この動作を何回か繰り返すと、軽い肩こりならいっぺんにとれる。とれなかったら30～40分おきに何度でもやってみよう。しまいにはきっとよくなるハズである。<br>
　日常、この動作をクセのようにやるのは、肩こりの最上の予防法だ。不肖マルヤマがしばしばクビは回らなくなるものの、肩こり知らずであるのは、そのおかげだろうと思う(あるいは、単に鈍感なだけかもしれないが)。<br>
　この肩こり解消・予防法は、橋本敬三医師考案の「<strong>操体法</strong>」のホンの一部である。操体法とは、体の具合が悪くなるのは、体に歪みができたことの現れなのだから、体をうまく動かして元の歪みのない「正体」に戻せばよい、という考え方に基づく運動療法だ。その合理性は、東北大学医学部生理学教室が実験的に解明している。<br>
　現在、全国約200名の医師、整体師、マッサージ師が、診療に操体法をとり入れて、夜尿症から高血圧までの諸病に効果をあげていると聞いた。<br>
]]>
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<title>怖い「居眠り病」―睡眠時無呼吸症候群とナルコレプシー</title>
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<modified>2007-03-04T13:53:54Z</modified>
<issued>2007-03-04T13:26:10Z</issued>
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<summary type="text/plain">　新幹線運転士の居眠り事件があちこちで話題になっていたころ、たまたま睡眠障害の専...</summary>
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<![CDATA[　新幹線運転士の居眠り事件があちこちで話題になっていたころ、たまたま睡眠障害の専門家と会うことがあったので、どんな原因が考えられるか、聞いてみた。<br>
　答えは、睡眠時無呼吸症候群か、花粉症ではないだろうか、いま丁度、スギ花粉飛散の最盛期だから―というものであった。全国の花粉症患者の数は1000万人以上といわれる。居眠り運転士がその一人だとしても、不思議ではない。<br><br>
]]>
<![CDATA[　花粉症の対症療法に用いる抗ヒスタミン薬は、中枢神経を抑制するので眠気を誘発しやすい。そのためアメリカの大半の州は、抗ヒスタミン薬服用時の運転を禁じている(罰金5000ドルとか)という話であった。なるほど、花粉症もアリか、と思ったが、後日の詳しい検査で、当該運転士が睡眠時無呼吸症候群と診断されたのは、ご存じのとおりである。<br><br>
　睡眠時無呼吸症候群(SAS＝Sleep APnea Syndrome)は、睡眠中に何度も呼吸が止まる状態が繰り返される病気で、「一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上おこるか、睡眠１時間あたりの無呼吸数が5回以上の場合」と定義されている。閉塞型、中枢型、混合型に分けられる。<br>
　閉塞型は、空気の通り道である上気道(鼻、口、のど)がふさがって、息ができなくなるタイプ。ものすごいイビキをかき、イビキが止まると息も止まり、息が復活するとイビキも再開する。<br>
　中枢型は、脳の呼吸中枢のはたらきが一時的に低下するため、息が止まる。しかし、上気道が閉じるわけではないのでイビキはほとんどかかない。イビキは、狭くなった上気道を空気が通過する音だからだ。<br>
　混合型は、1回ごとの無呼吸が、中枢型で始まり、閉塞型に移行する。基本的な病態は閉塞型と同じである。<br><br>
　これらのうち圧倒的に多いのが閉塞型で、次が混合型だ。中枢型は、脳卒中などの症状として起こるものは結構多いのだが、呼吸中枢自体に原因があるもの(原発性肺胞低換気症候群という)は、ごく少ない。<br>
　閉塞型と混合型の患者は、これも圧倒的に多いのが成人男性で、肥満体、首が短くて太い、顎が小さいといった特徴がみられる。症状は、なんといってもまず、イビキだ。といっても、のべつまくなしにガーガーとうるさい習慣性のヤツではなく、ガガガッときて、しばらくするとパタッと静かになり、やれやれとホッとする(むろん被害者が)間もなく、また、ガガガッと始まる周期性のイビキである。イビキをかいてないときは、息もしてない。<br><br>
　夜間の中途覚醒や頻尿が起こり、時間的には十分寝たつもりでも(睡眠が浅いので)、朝起きたときに熟睡感がない。頭痛を覚える人も多い。睡眠時無呼吸のせいで、血液中の酸素の濃度が低下し、炭酸ガスがたまるためだ。血液中の酸素が減り、炭酸ガスが増えるということが繰り返されると、血圧が高くなるし、不整脈も出てくる。<br>
　ひどくなると心不全を招く。当然、寿命にも影響する。閉塞型睡眠時無呼吸症候群患者の死亡率は、同年齢の対照群の平、均死亡率の約3倍といわれている。恐ろしい病気なのである。<br>
　しかし、本人にとって当面なによりも辛いのは、日中の眠気である。単調な仕事や会議など普通の人でも眠くなる場面ではもちろんのこと、、普通ならまず眠気を催すことのない商談とか、運転の最中でも居眠りしてしまう。大臣が話をしている面前で、コックリコックリ舟を漕ぎ始めたお役人もいるらしい。その後どうなったか、人ごとながら気になる。<br><br>
　似たような居眠り病にナルコレプシーというのがある。こちらはもう一段、病態のレベルが高い感じで、日中、何度となく睡眠発作に襲われ、そのたぴに10分か20分、眠り込んでしまう。大笑いしたり、激しく怒ったり、強く驚いたりした瞬間、、体からカクンと力が抜ける情動脱力発作を伴う。<br>
　原因はよく分かっていないが、脳幹網様体に軽い機能障害があり、眠りのリズムが狂わされるのではないかと考えられている。十代の半ばに発症し、10年も20年も続く例が多い。麻雀をやりながら眠るといわれた作家が、この奇病の持ち主だった。<br>
　このほか、ピックウィック症候群とか、オンディーヌの呪い症候群といった睡眠障害が古くから知られていたが、その後の研究で、前者は閉塞型睡眠時無呼吸症候群、後者は原発性肺胞低換気症候群(すなわち中枢型睡眠時無呼吸症候群)であることが分かった。<br>
　ちなみに、ピックウィックは、チャールズ・ディケンズの小説の主人公(よく太った居眠り少年)の名で、オンディーヌは、ギリシャ神話の水の精(自分を裏切った男に、眠ると呼吸が止まる呪いをかける)の名である。<br><br>
　さて、大急ぎで治療法を略述する。現在、最も効果的とされているのは、経鼻的持続陽圧呼吸療法装置(CPAP＝シーパップ)という器械でもって、睡眠中に鼻から空気を送り込む方法だ。鼻茸や鼻中隔湾曲症など、鼻づまりを起こす疾患さえ合併していなければ、ほとんどの閉塞型睡眠時無呼吸症候群が劇的に改善するという。医療保険が適用され、3割負担でも月3～4000円だ。<br>
　軽度から中等度の人には、オーダーメードのマウスピースもよく効くようだ。こちらは保険は利かない。3～4万円かかる。手軽なところでは鼻腔を広げるテープなどがある。いずれにせよ、きちんと対応すれば、睡眠時無呼吸症候群は確実に改善できる。<br><br>
　あの居眠り事故を受け、多くの交通機関で運転士の睡眠障害検査が行われ始めているという。それは必ず今後の事故防止に役立つはずである。怪我ならぬ居眠りの功名というべきか。<br>]]>
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<title>血圧下げる「ニコニコ早歩き」</title>
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<modified>2007-02-25T13:56:04Z</modified>
<issued>2007-02-25T13:51:59Z</issued>
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<summary type="text/plain">　ギリシャの哲人、アリストテレスは、学園の歩廊（ペリパトス）をぶらぶら歩きながら...</summary>
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<![CDATA[　ギリシャの哲人、アリストテレスは、学園の歩廊（ペリパトス）をぶらぶら歩きながら講義した。で、彼の学派はペリパトス学派とか逍遙学派と呼ばれた。<br>
　人間の頭脳は、歩きながらだといきいきと賦活される。筋肉の運動が神経を伝わって脳を刺激するからだ。「強い脚には冴えた頭脳が宿るLと古人も言っている。頭だけではない。歩けばまず体が丈夫になる。<br>
]]>
<![CDATA[　「私は、どこへ行くにも時間さえあれば歩くことにしています。東京に行っても、浜松町でモノレールを降りたら、ホテルまで歩きます。帝国ホテルヘは30分、オークラだったら40分、パレスでも50分はかかりません。東京駅からだとニューオータニが50分、オークラもやはり50分ぐらいです」と、循環器内科の権威、荒川規矩男・福岡大学名誉教授（76歳）。教授が開発した高血圧の運動療法＝アラカワ・メソッド（荒川方式）＝は、WHO（世界保健機関）も強く推奨している。<br>
　荒川方式とは、その人が出せる最大限の力（最大運動強度）の半分程度の力で行う運動のこと。なぜ半分かといえば、運動量が、その人の持つ能力の50％を超えると、血液中の乳酸（いわゆる疲労物質）が急に増え始め、へばってしまうからだ。酸素の補給が間に合わず、エネルギーとして使われる糖質が不完全燃焼するためである。<br>
　これを裏返すと、力を50％以下に抑えた有酸素運動であれば、乳酸は増えず、らくらく続けられるわけである。<br>
　自分の持てる力の半分だけで行うこの運動のやり方を、荒川先生は「ニコニコペース」と呼んでいる。乳酸がたまってこないので、１時間でも２時間でもニコニコしながらできる。ニコニコできなかったら運動強度が50％を超えた証拠。ぺースを落とせばよい。<br>
　「運動強度さえ50％程度に抑えたものなら運動の種類は問わない。水泳、テニス、ゴルフ、なんでもいいのですが、私がいちばんお勧めしたいのは、歩くことです。ちょっと早足で、息が切れない程度に歩くと、だいたい50％の運動になります。<br>
　ニコニコ早歩きで、軽症の高血圧（最大血圧160ミリ前後）なら20週後には正常血圧になるという。血圧が下がれば、心臓の負担が減るし、狭くなった冠動脈のわきにはバイパス血管（側副血行路）ができる。これは、すでに狭心症を持っている人には効果的なリハビリになるし、健康な人にとっては、あらゆる生活習慣病の最良の予防法の一つである。時間は1日30分でじゅうぶんだ。<br>
　「雨の日も風の日も歩けとは言いません。1日や2日、休んでもどうってことはない。そこが薬と違うところです。薬を１日、飲み忘れると具合のわるいこともありますが、運動にはそんな心配はいりません」]]>
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<title>笑いは最高の良薬</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.21kenko.com/marusan/2007/02/post_16.html" />
<modified>2007-02-18T12:33:42Z</modified>
<issued>2007-02-17T15:02:18Z</issued>
<id>tag:www.21kenko.com,2007:/marusan//2.107</id>
<created>2007-02-17T15:02:18Z</created>
<summary type="text/plain">　２、３年前の話だが、資生堂がこんな実験を行った。同一モデルのいろいろな顔の画像...</summary>
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<![CDATA[　２、３年前の話だが、資生堂がこんな実験を行った。同一モデルのいろいろな顔の画像を、２０代の男女６０人が選んだ。結果、、最も親しみやすいのは「素顔の１２０％スマイル」、最も魅力的なのは「メークした顔の８０％スマイル」、最も気品があるのは「メークした顔の６０％スマイル」―が一番多く選ばれた。<br>
　「笑顔にまさる化粧なし」と言ったのはだれだったか。なかなかの名言だと思うが、化粧品会社としてはそれでは困るだろう。<br>
<br>
]]>
<![CDATA[　ま、しかし、素顔であれ、化粧顔であれ、親しみやすさ、魅力、気品、いずれにおいても絶対に必要なのは、スマイル。これはだれもが認める条件だろう。<br>
<br>
　近年、大声で笑うと、病気とたたかうリンパ球がふえたり、痛みの元になる血液中の物質がへったりする事実を確かめた研究が数多く報告されている。<br>
　その「笑い療法」の元祖は、米国のジャーナリスト、ノーマン・カズンズだ。彼は４９歳のとき、強直性脊椎炎という難病にかかり、「治る見込みは５００分の１」と診断された。ならば、せめて楽しくと、病室にコメディ映画を持ち込み、思いっきり笑った。<br>
<br>
　「映画を見て１０分間笑うと、２時間は痛みが消え、眠れた。愉快なコントを読んだあと、赤沈（血沈）を測ると、５ポイント低くなっていた。一時は１１５にまで達した数値が８０台に下がり、手の親指を動かしても痛みを感じなくなった。笑いのおかげだ」(岩波書店刊『笑いと治癒力』)。<br>
　数か月後、全快。退院すると医学を猛勉強し、自分の体験をもとに論文を書き上げて発表した。笑いは薬か否か、医学界に一大論議が巻き起こった。カズンズは、カリフォルニア大学医学部の教授になり、「笑い療法研究学会」を創設した(１９８２年)。<br>
<br>
　日本では、「がんの生きがい療法」で知られる柴田病院（岡山県倉敷市）の伊丹仁朗医師と、日本医大の吉野慎一教授らの研究が有名だ。<br>
<br>
　伊丹先生は、ガンを病む人たちに、「なんば花月」で漫才などを３時間見て笑ってもらい、血液中のＮＫ（ナチュラルキラー）細胞の活性度を調べた。ＮＫ細胞は免疫をになうリンパ球の一つ。ガン細胞や感染症ウイルスをやっつける力をもっている。ガン患者のＮＫ活性は健康な人よりも低く、ガン患者のなかでも活性の低い人ほど生存率が低いというデータもある。<br>
<br>
　３時間、大笑いしたあとのＮＫ活性は著しく上昇していた。免疫力を高める薬を使って同じ程度に上昇させるには３日前後かかるそうだ。<br>
　吉野教授は、林家木久蔵さんを病院に招き、リウマチの患者たちに落語を１時間聞いてもらい、その前後の血液を調べた。するとリウマチを悪化させる物質（インターロイキン６）が減少し、痛みが楽になった。「１時間でこれほど効果が現れるリウマチ治療薬はない」という。<br>
<br>
　別の実験では、作り笑いを二時間続けたら、ＮＫ細胞が活性化した。むりやり笑顔をこしらえていると、やがて喜びやおかしさの感情が生じ、本当の笑みがこぼれ、健康にプラスする。実験をした医学者は、「笑いは副作用のない最高の良薬です」と話している。<br>
]]>
</content>
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<title>花粉症克服術―この春、スギ花粉に負けないための最新情報</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.21kenko.com/marusan/2007/02/post_17.html" />
<modified>2007-02-14T02:38:10Z</modified>
<issued>2007-02-14T02:24:32Z</issued>
<id>tag:www.21kenko.com,2007:/marusan//2.108</id>
<created>2007-02-14T02:24:32Z</created>
<summary type="text/plain">　ことしもまた、黄色い花粉の襲来におびやかされる季節がやってくる。スギの花粉は直...</summary>
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<name>hiro</name>

<email>webd@nifty.com</email>
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<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://www.21kenko.com/marusan/">
<![CDATA[　ことしもまた、黄色い花粉の襲来におびやかされる季節がやってくる。スギの花粉は直径30ミクロン（0.03ミリ）という微粒子。これが春風に乗って数十キロも飛び、全国に約1300万人もいるというスギ花粉症患者を泣かせる。そのために使われる医療費や労働効率低下の経済的損失は年間約2860億円になると、科学技術庁（当時）が2000年に発表している。<br>
<br>
]]>
<![CDATA[　花粉症とは、スギなどの花粉によってひき起こされる眼や鼻のアレルギー（異常過敏症）である。<br>
<br>
　アレルギーの原因となる物質を抗原またはアレルゲンというが、体の中に抗原（スギ花粉症ではスギの花粉）が侵入すると、それに対抗する物質＝抗体が体内につくられる。<br>
<br>
　抗体は、肥満細胞と呼ばれる細胞に乗って出撃し、抗原を捕らえる。このとき、肥満細胞から放出されるヒスタミンなどの物質が、神経を刺激し、その刺激でくしゃみ、鼻水、鼻づまり、眼のかゆみといった花粉症の四大症状が起こる―というのが花粉症のしくみである。<br>
<br>
　花粉症といえば、まずスギだが、ヒノキ、シラカバ、ブタクサ、カモガヤ、ヨモギなどの花粉などにアレルギー反応を起こす人もある。スギ花粉症患者の６０％はヒノキ花粉症ももっているといわれる。<br>
<br>
　ヒノキの花粉は、スギ花粉の飛散が終りかける４月初旬から飛び始める。スギ・ヒノキ花粉症の人は、２月初めから５月の連休明けのころまで都合３ヵ月間も悩まされることになるわけだ。ご同情にたえないが、一説によれば、アレルギー患者にはガンが少ないそうである。ガンよりはましだと思えば多少、辛さも薄らぐのではないだろうか。<br>
<br>
　それにしても、スギの花粉もそのほかの花粉も昔から飛んでいたはずだが、日本には花粉症はないといわれていた。日本で最初に報告された花粉症は、東大の荒木英斉医師によるブタクサ花粉症で、1961年のことである。続いて64年に東京医歯大の斎藤洋三医師が、出向先の日光の診療所でスギ花粉症を見つけて報告した。<br>
<br>
　だが当時の有病率はまだとても低く、70年代半ばの調査でも数％以下でしかなかった。それが急にふえたのが79年で、3年後の82年に非常に大量の花粉が飛び、患者数が激増、社会的現象になった。<br>
<br>
　当初、それはスギの花粉量がふえたせいだといわれた。しかし、近年、患者数はふえる一方だけれども、スギの植林面積はほとんどふえてない。花粉量は横ばいか、むしろへり気味なのである。<br>
<br>
　では、なぜ、スギ花粉症患者はふえているのか？　原因については諸説あるが、一つを挙げると、日本人の体質の変化だ。たんぱく質に富む食事をするようになったので、抗体がつくられやすくなり、花粉症のみならずアトピー性皮膚炎やぜんそくなどアレルギー性の病気が増加したという説である。<br>
<br>
　今や成人の５人に１人が花粉症で、発病はしてないが、約４０％がスギ花粉の抗体保有者といわれる。<br>
<br>
　この、いわば花粉症予備群の人たちは、なにかのきっかけがあれば発症するわけで、そのきっかけはなにかといえば、大気汚染や都会生活のストレスなどである。思春期や妊娠・出産もきっかけになる。<br>
<br>
　もう一つ、花粉の大量飛散の年には、その年初めて発症する人が多いし、すでに発病していた人は、症状が強くなる。今年のスギ・ヒノキの花粉は、記録的だった昨年よりは少なめだが、平年よりは多いと、日本気象協会は予測している。<br>
<br>
　花粉がたくさん飛んだ翌年は、患者がどっとふえるのが通例だから、去年までは大丈夫だった人も、今年は油断できない。おどかすわけではないが。<br>
<br>
　――というところで、この春、涙と鼻水の日々をうまく乗り切るにはどうしたらいいか。スギ花粉症の発見者、斎藤洋三・前東京医歯大助教授の教示をご紹介しよう。<br>
<br>
　花粉症に克つには、メディカルケア（医師や薬剤師による治療）と、セルフケア（自己治療）を車の両輪のごとく並行して行う必要がある。<br>
<br>
　メディカルケアは、発症を抑える予防薬と即効性のある対症薬の二本立てになる。<br>
<br>
　予防薬は、抗アレルギー薬といわれるもので、即効性はない。毎日服用して２週間後あたりから効果が出てくる。花粉が飛散する２～３週間前から飲み始めると、発症が予防できる。完全な予防はできなくても、症状を軽くすることができる。<br>
<br>
　対症薬の主力は、抗ヒスタミン薬と鼻用の噴霧薬（局所性ステロイド薬）だ。<br>
<br>
　ところが、抗ヒスタミン薬には中枢神経抑制作用（脳の働きを抑える作用）がある。飲むと頭がボーッとし、強い眠気が起こる。眠気は感じない人でも作業や学習の効率が低下する。そうした脳の働きが弱くなった状態を「インペアード・パフォーマンス」という。　抗ヒスタミン薬によるインペアード・パフォーマンスの現れ方はアルコールよりも強いことがわかっている。早くいえば、抗ヒスタミン薬のほうが、酒を飲んだときよりも眠くなりやすい。だからアメリカの大半の州は、抗ヒスタミン薬など鎮静作用のある薬を服用したときの車の運転を禁じている。違反した場合の罰金は最高５０００ドル（約６０万円）だそうだ。<br>
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　日本にはそんな法律はないが、車の運転とか重要な会議など眠くなっては困るときは、抗ヒスタミン薬をのむのはやめて、目薬や点鼻薬だけにする―というのが、これまでの賢い患者の自衛策だった。<br>
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　しかし、昨年、認可発売された新しいタイプの抗ヒスタミン薬だと、インペアード・パフォーマンスはほとんど起こらない。薬の成分が脳内に移行しないためだという。フェキソフェナジン（アレグラ錠）というこの薬を使用するには医師の処方せんが必要だ。症状の重い人はぜひ医療機関へ―。<br>
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　なお、花粉症の根本的な治療法は、抗原のエキスを少しずつ注射して体を慣らしていく減感作療法（免疫療法）しかない。難点は長期間の通院が必要なことだ。<br>
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　近年、手っとり早くて効果的だと普及してきたのが、鼻の粘膜をレーザー光線で焼く治療法。永久的ではないが、３、４年は効果が持続するようだ。<br>
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　セルフケアの話に移ろう。セルフケアの第一歩は、とにかく極力、花粉を浴びないよう心がけることである。<br>
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　毎朝、花粉情報を聞き、飛散量の多い日はなるべく外出を控え、出かけるときは、眼鏡とマスクで目と鼻を防御する。雨の日に傘をさすのと同じことである。<br>
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　花粉症専用の眼鏡（ゴーグル）もあるが、普通の眼鏡やサングラスでもかなり花粉防止効果がある。<br>
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　マスクも、花粉を通さない素材で作られたものがあるが、普通のマスクと湿らせたガーゼを併せて使えば（ガーゼを水に浸し、きつく絞ってマスクの内側にはさむ）ほぼ同様の効果が得られる。<br>
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　首すじの、服でこすれた皮膚に花粉がくっつくと炎症を起こしやすいので、スカーフかマフラーを巻く。コートは、花粉がつきにくい表面がスベスベした織りの細かい生地のものがよい。<br>
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　外から帰ったら、入り口で花粉をよく払い落として屋内に入る。これは花粉症の人だけでなく周囲の人全員がやらなければ意味がない。家の中に入ったら、すぐうがいをし、顔を洗い、手を洗うようにしよう。<br>
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　おしまいに、だいじな心がまえを一つ。馬場廣太郎・獨協医大教授（耳鼻咽喉科）によれば、それは「あまりデレデレしないこと」である。<br>
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　「鼻の病気には自律神経がかなり関与しています。自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、精神的に緊張し交感神経が優位になると、それまで詰まっていた鼻が通り、クシャミなども出ません。反対に、緊張感がほぐれてデレッとなった副交感神経優位の状態では症状が出やすい。つまり、ほどよい緊張感のある生活を……という勧めです」<br>
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　思い当たる向きは反省されたし―なんて、えらそうな口が利ける柄ではありませんが。 

<div class="RakuS-TB1" style="margin:0px; position:relative; width:336px; height:280px; overflow:hidden; border:0px; font-size:10px;"><div class="RakuS-TB2" style="margin:0px; position:absolute; top:1px; left:1px; width:334px; height:13px; border:0px; text-align:right;"><a href="http://www.drk7.jp/" target="_blank">Raku2 OmakaseLink</a></div><div class="RakuS-TB3" style="margin:0px; position:absolute; top:13px; left:1px; width:334px; height:266px; border:0px; font-size:11px;"><div id="Drk7jpRakutenSearch" style="width:334px; height:266px; border:0px;"></div></div></div>
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<title>長生きのための正心調息法</title>
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<summary type="text/plain">　ゴルフの特長の一つは高齢になってもやれることだが、それとも関連して非常な難事と...</summary>
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<name>hiro</name>

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<dc:subject>100医療コラム</dc:subject>
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<![CDATA[　ゴルフの特長の一つは高齢になってもやれることだが、それとも関連して非常な難事とされているのが、正規のコースの18ホールを自分の年齢と同じか、それ以下のスコアで回る「エイジ・シュート」である。<br>
　ネットで検索してみたら、ギネスブック登録の世界最年長エイジ・シューターは、日本人だった。96年、三島スプリングスカントリーの公式戦、シニア・レディースコンペで、「94歳の塩谷信男医博が、スコア94で準優勝した」とある。<br>
]]>
<![CDATA[　「94歳のエイジ・シューターは、世界ナンバー・ワンであるのみならずオンリー・ワンである」というのが、週刊ゴルフダイジェスト誌の照会に対する、ギネスブック社の回答だったようだ。<br>
　塩谷博士なら存じあげている。直木賞作家の皆川博子さん、塩谷信幸・北里大学医学部名誉教授(形成外科)ご姉弟の父君である。<br>
　「うちのオヤジはバケモノです」呆れ顔の信幸先生によれば、本年１０５歳の信男先生、「ことし中に100を切って、もう１度、エイジ・シューターになってみせる」と意気軒高、練習に励んでおられるそうである。<br>
　その百寿医博の講演を、２０００年秋、日本綜合医学会東京大会で、聴いた。こんな話だった。<br>
　自分は幼年のころは「病気の百貨店」であったが、中学時代の恩師に腹式呼吸を教えられ、丈夫になった。その体験から呼吸の大切さを知り、医学生（東大医学部）、実地医家（京城帝大助教授を経て東京・渋谷に内科医院を開業）と数十年に及ぶ研究の末、「正心調息法」を完成した。<br>
　正心調息法とは、「正心」と「調息法」が一体となった健康法である。正心のポイントは、①物事をすべて前向きに考える②感謝の心を忘れない③愚痴をこぼさない、の３つである。。<br>
　調息法のやり方はこうである。背筋を真っ直ぐに伸ばして座る（正座、あぐら、椅子に腰かける、いずれでもよい）。両ひじを軽く曲げた手を（利き手を上に）重ねる。掌中に球を包む感じ……。１、鼻から静かに息を吸い込む（「空気が全身に満ち渡った」と念じる)。２、息を数秒止め、臍下丹田に力を入れ、肛門を締める（「全身が健康になった」と念じる）。３、鼻から静かに息を吐き出すとともに丹田の力、肛門を緩める「全身がきれいになった、細胞が若返った」と念じる)。４、小さな呼吸を１回する。<br>
　以上を25回、繰り返す（１日のなかで何回かに分けてもよい)。<br>
　お試しになってみませんか？　百まで長生きできるか、エイジ・シューターになれるかどうか、それは請け合いかねますが。<br>
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<title>一無、二少、三多</title>
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<name>hiro</name>

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<dc:subject>100医療コラム</dc:subject>
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<![CDATA[　最後の元老、公爵・西園寺公望は、山県有朋没後、ただ一人の元老として内閣首班の奏薦に当たった。政界の大御所だった。老年の矍鑠(かくしゃく)たる生活ぶりでも知られた。<br>
　人にその健康法を問われると、少食、多動、多休、多接の「一少、三多」であると答えるのが常であった。]]>
<![CDATA[少食は腹八分目、多動は活発な運動、多休は十分な休養、多接は豊かな性的接触の意。この一少三多、韓国に古くから伝わる心身養生の教えらしい。<br>
　真偽のほどは知らないが、一元老は、91歳の没年(昭和15年)に至るまで毎夜、うら若い女性の裸体を左右に置いて就寝した。そんなゴシップが残っている。<br>
　「われわれ、とてもそんなマネはできませんので……」とはおっしゃらなかったけれど、これをアレンジした「一無、二少、三多」を勧めるのは、池田義雄・タニタ体重科学研究所所長(2000年3月の定年までは東京慈恵医大健康医学科教授)。肥満と糖尿病の専門医だ。<br>
　一無は、禁煙と、喫煙習慣をつくらないための禁煙教育。たばこは、肺がんやCOPD(慢性閉塞性肺疾患＝慢性気管支炎、肺気腫)の最大の原因であるばかりでなく、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)や糖尿病も悪化させる。<br>
　二少は、少食と少飲。少食は節食と読み替えてもよい。糖質、たんぱく質、脂質の3大栄養素のバランスのとれた適量摂取と、ビタミン、ミネラル、食物繊維などを適切に摂取する。<br>
　少飲はもちろん少酒。日本酒換算で1日１合程度の酒なら、まさに「百薬の長」。健康を増進し、寿命を延ばす確かな効果が認められている。<br>
　三多の多動と多休は、西園寺公と同じ。自分に合った適度な運動と質のよい休養。「運動は歩行を中心とした有酸素運動、筋力トレーニング、体操やストレッチングなどを組み合わせて、１日１時間。休養は、1日６時間以上の睡眠を中心にストレスの解消と疲労の蓄積を防ぐようにします」と、池田所長。<br>
　そして、多接。「多くの人・事・物に接するなかで、よい趣味をはぐくみ、常に創造的な生活を実践し、心の健康をはかるようにしましょう」<br>
　池田さんは、慈恵医大の教授時代、この一無、二少、三多を、糖尿病患者の基本的な生活スタイルとして勧めた。が、これは糖尿病患者のみならず、すべての人の健康生活の基本でもあるとも言っている。「糖尿病の人の生活療法は、じつは健康なライフスタイルそのものですから、糖尿病を防ぎ・治すための生活は、万人共通の、最良の養生法でもあるわけです」]]>
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